2011年02月04日

軍隊用語の基礎知識 その2

みなさん、こんばんは

さて、第2弾、上級部隊についてダラダラ書きたいと思います。

最初にお断り

国、時代によって、部隊編成は大きく変わります
あくまで、目安こんなものという感じで見ていただくと
助かります。

では、先日の中隊の上級部隊である
大隊から、書きます

大隊 (英語:Blattalion)

軍隊用語の基礎知識 その2


中隊の上級部隊である大隊は中佐又は少佐が指揮します。

中隊を2個~6個集めた物であり
人員は、300名~1000人ぐらいの数となります。

おおよそですが
歩兵3個中隊に対して、重機関銃中隊、歩兵砲小隊の
支援中隊を自前で持ち
ある程度、作戦立案と実行能力がある部隊とされます
大隊に関して、編成表など、見当たらないので
いまいち、わからないのですが

旧日本軍では
大隊本部 16名ほど
歩兵中隊 4個 (136×4=544名)
機関銃中隊 1個(2個小隊編成、重機関銃8門)   96名
歩兵砲小隊 1個(2個分隊編成 70ミリ歩兵砲 2門) 24名

の合計 680名 程度 となります。
すごく、資料によって増減してます。

そして、なんと、大隊長には、ビックなプレゼント

馬 2匹が割り当てられます
大隊には、大隊長 及びその副官(中尉相当)が乗馬本文者です。

士官学校を出て、言うことを聞かない小隊に苦労し
中隊長になって、親身になって退役後の部下の就職斡旋をしたり
身の上相談をして

苦労して、苦労した若者が
馬上から、眺める 700名の兵隊の姿に、涙したことでしょう 

まぁ、今は馬ってことはないでしょうが、運転手付の乗用車は、割り当てられるようです。

学校でたとえると、学年となりますね。
大隊は、戦術単位とも言われ
師団など、上級部隊の作戦立案に単位として考えられます

そして、連隊(英語:Regiment)です
軍隊用語の基礎知識 その2

連隊は、単一兵科の最大編成であり
人数はおよそ、3000人
単位としては、最小戦略単位とも言われ
予算が割り当てられ、自前で、弾薬の調達、給料の支払い、物資購入が出来る部隊で
駐屯地、兵営を経営する部隊です。

連隊単位で、徴兵や志願兵の受け入れをする為に
経理部門なども、併設されます。

連隊には、団結の象徴として、軍旗が与えられ
ある程度、自主性が尊重されています。
連隊ごとに、統一した、軍服やマーク、帽子なんかがあったりします。

日本軍の編成として

連隊長は 大佐又は中佐
副連隊長 少佐
副官   大尉
連隊旗手 少尉・・童貞が必須らしい
武器掛  軍曹
ラッパ長 軍曹
書記2名 軍曹
2等軍医正 (少佐相当)
縫工長  20名
靴工長  20名
の41名で本部を形成

大隊3個を率いてます
よって、連隊全体では 将校 70名 准士官下士官 145名 兵卒1440名各部66名の1721名が定数のようです

旧陸軍の連隊編成です

連隊本部
第一大隊 大隊本部
  第一中隊 指揮班、4個小隊、弾薬小隊
  第二中隊 指揮班、4個小隊、弾薬小隊
  第三中隊 指揮班、4個小隊、弾薬小隊
  第一機関銃中隊 2個小隊(8個分隊8丁)
  第一歩兵砲小隊 2個分隊(2門)
第二大隊 大隊本部第五中隊、第六中隊、第七中隊、第二機関銃中隊、第二歩兵砲小隊
第三大隊 大隊本部、第九中隊、第十中隊、第十一中隊、第三機関銃中隊、第三歩兵砲小隊
歩兵砲中隊 本部、2個小隊(4個分隊4門)、弾薬小隊
速射砲中隊 本部、2個小隊(4個分隊4門)、弾薬小隊

通信中隊
  有線小隊
  無線小隊

第一大隊以下の中隊は、大隊の元に編成
第二、第三大隊は同じ編成

連隊指揮下に、歩兵砲、速射砲、通信中隊があります。
かなり巨大に組織ですねぇ

陸上自衛隊の編成だと
軍隊用語の基礎知識 その2

こんな感じです、自衛隊の普通科は、大隊は編成しないので
連隊直下は、中隊となってます。

各種、いろいろな職種があって一つの連隊を支えています。

ある意味、連隊は特殊な存在とも言えるかもしれません
駐屯地があり、同じ屋根の下で生活をして、戦って・・

やはり、例えるなら、学校そのものでしょう

またまた、字ばかりで読みにくかったと思いますが

今日は、連隊までで

次回、また時間ある時に、旅団、師団 と説明したいと思います。

また、ごきげんよう




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Posted by SS-9 at 22:35│Comments(3)軍隊
この記事へのコメント
どもです~

陸自の場合は、管区隊編成の時代には大隊結節が存在しており、米軍のWWⅡ当時の歩兵師団に準じた編成でしたが、1962年の編成改変でペントミック型の師団になっています・・と言っても米軍のペントミック師団ほど陸自の場合は完全自己完結型にはなっていませんが・・(w

ちなみに、現在の第一空挺団は大隊結節です~


自衛隊も・・
横須賀地方総監部→横須賀鎮守府
東部方面隊→東部方面軍

というネーミングの方が絶対にカッコいいと思うんですが・・(ww
Posted by フォックスロットデルタ at 2011年02月05日 02:58
フォックスさん、こんばんは

陸自は、ペントミック型を現在も維持してるようですねぇ
普通科連隊も、歩兵連隊というより連隊戦闘団って感じです。

第一空挺団の編成表みました
大隊結節、かっこいいです。
しかも、伝統でしょうか中隊も通し番号なんですね

どうも、日本における大隊は、影が薄い気がしちゃいます(笑)

鎮守府に方面軍
いい呼称です。
私も大賛成です。
Posted by SS-9 at 2011年02月05日 23:19
どもです~

本家米国はやめちゃってまけどね・・(w >ペントミック

陸自も大きい演習時には増強普通科連隊で連隊戦闘団を編成しているので実際に事を構えるとなるとそうなるんでしょうね~といつつ増強する兵力がそれ程あるとも思えませんが・・(ww

多分在道の師団以外では連隊戦闘団を同時に複数編成するのは(装甲車と戦車の数で)至難の業かと・・

空挺団>以前は普通科群だったような??

今派遣されている海自の「海賊対処部隊」も「海賊征伐部隊」とか?(爆

出来れば、保安中隊が装備している儀礼用のM1小銃も38式歩兵銃にして・・幹部は帯刀して・・海自も幹部は短刀を・・と妄想は広がりますが・・(ww

確か、現用のドイツ連邦軍は儀礼用の小銃はモーゼルだったような?!
Posted by フォックスロットデルタ at 2011年02月06日 01:08
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